演奏時も製作時も何かと温度の変化に気をつかうオカリナですが、
温度だけでなく湿度も手ごわい「敵」です。
あえて「敵」と書きましたが、
オカリナ製作にはけっこうやっかいな「湿度さん」なのです。
オカリナの原料は水分をたっぷり含んだ粘土です。
最初の調律時は、粘土はまだまだ水分を含んでいます。
この時点でも個体差があるオカリナは、
その個体に見合った細工を施していきます。
その中で、音出しがなかなか決まらず苦戦する時があるのですが、
この作業に手間取って何回も吹いていると、
空気の通り道に水分が溜まってしまい、
まともな音が出なくなってしまいます。
いわゆる演奏時の結露と同じ状態です。
ただ製作時は粘土も水分を含んでいますので、
素焼きのものと違って水分を吸収してくれません。
このようなときは空気の通り道が乾くのを待つのですが、
ものが粘土だけに、その間に「乾燥→微妙な変形」が進みます。
また一から空気の通り道の成形をし、
音出し(エッジ部の細工)をすることになります。

